存在が謎だらけなモーゼス・ブラウン。
ライナーと同じ苗字であるブラウンではあるが、気になるライナーとの関係性はどうなのでしょうか?
『進撃の巨人』に登場するモーゼス・ブラウンについてご紹介します。
謎の多いモーゼス・ブラウンは何者?『進撃の巨人』
ちょいちょい、ネタバレしています。ストーリーの根幹に触れるようなネタバレはできる限りしていません。ネタバレが気になる方はお控えください。
ちなみに、アニメ『進撃の巨人』3期までの内容しか触れていません。(マンガでいうと22巻までの内容です。)今までのアニメを視聴されている方は安心してご覧ください。
モーゼス・ブラウン(もーぜす・ぶらうん)とはどんな人物?
調査兵団に所属する兵士で、物語の冒頭にのみちょっとだけ登場します。冒頭では、巨人に真っ先に斬りかかるも、逆に返り討ちにあい、その後死亡します。彼の母親が登場しますが、母親のもとにはモーゼスの右腕しか返ってきませんでした。
モーゼスは冒頭のほんの少ししか登場していませんが、ハンジやエルヴィンと並走、そして2人の真ん中を馬で走っていたことから、彼らと同期か彼らよりも役職が上だったのではないかと思われます。また巨人に斬りかかる際には、調査兵団の中でも一握りの数しかできないとされている”回転斬り”をしていたことからも、相当優秀な兵士であったことが窺えます。彼の階級は分隊長クラス、ニオイフェチのミケ・ザカリアスたちとも肩を並べるほどの実力者であったことが推測できます。(ちなみにこの当時の調査兵団団長は鬼教官でお馴染みのキース・シャーディスであり、エルヴィン・スミスはまだ分隊長でした。彼らの近くにいたことからも当時は相当高い地位にいたのではないかと推測できます。)
モーゼスが死んだ具体的な経緯は不明ですが、モーゼスほどの実力者が容易に死ぬ調査兵団の厳しさがひしひしと伝わってきます。
『進撃の巨人』1話で登場したモーゼス・ブラウン
モーゼス・ブラウンの初登場はなんと1話でした!
まるで主人公かのように「人類の力を思い知れ」と言っていたので、単行本1巻を読み始めた時はこの人が主人公かと思いました。
モーゼスは調査兵団に所属していた兵士で、巨人に切りかかりましたが、その後右腕を残して死亡しています。
『進撃の巨人』母親が”ブラウン”と呼んだのは作者のミス?
原作の単行本では、第一話でモーゼス・ブラウンが巨人との戦いで戦死した後、モーゼスの母親が彼を出迎えるために調査兵団に近づきますが、モーゼスの姿は見当たりません。
モーゼスの母親は「あの息子が”ブラウン”が見当たらないんですが息子はどこでしょうか」と当時の団長であるキース・シャーディスに聞くシーンがあります。
この時の母親の言う”ブラウン”というのがモーゼス・ブラウンのことなのですが、ブラウンは姓であり、母親であれば自分の息子のことを名前の”モーゼス”と呼ぶのが普通です。
後に編集担当の方が「ネタバレになっちゃうんですけど、ブラウンというのが実は苗字で。お母さんが苗字で呼んでしまっている。これはミスです。アニメでは修正されました。」とコメントされています。
『進撃の巨人』アニメ版では”ブラウン”から”モーゼス”に変更
アニメ版では”ブラウン”から”モーゼス”に変更されました。
『進撃の巨人』では、基本的にキャラクターは名前で呼ばれていることが多いということと、モーゼス・ブラウン以外にもライナーブラウンというキャラクターがいるため、混同してしまう視聴者がでてきてしまうからです。
『進撃の巨人』調査兵団でのモーゼスの戦闘能力は高い!
物語の冒頭でいきなり命を落としてしまったモーゼス・ブラウンですが、その人物像は意外にも分かることが多いです。
モーゼス・ブラウンは第1話の冒頭でハンジ・ゾエやエルヴィン・スミスと馬を並走させ、2人の真ん中を馬で駆けていました。
そして巨人に斬りかかる際に、調査兵団の中でも優れた兵士しかできない”回転斬り”をしている描写が分かります。
作中での回転斬りは、リヴァイ兵長やミケ・ザカリアスなど、兵士長・分隊長レベルの人間しかできていません。
つまり、相当難易度が高い技であることが分かります。
このことから、モーゼス・ブラウンの戦闘能力は非常に高く、調査兵団のなかでの地位は相当高いと思われます。
『進撃の巨人』モーゼス・ブラウンが生きていれば調査兵団団長だった?
モーゼス・ブラウンは相当な実力者であったとされていて、生きていれば彼の出世は間違いなかったと思います。
もし、彼が生きていればハンジ・添えやエルヴィン・スミスと同等の地位であった可能性は非常に高いです。
それだけの実力者である彼を殺した巨人は、ただの巨人ではなかったのかもしれません。
ハンジやエルヴィンと同じ実力であれば、簡単には死なないと思います。
モーゼス・ブラウンを殺した巨人には何か裏が隠されているのかもしれません。
あと、ネタバレになりますが、12代目団長であったキースはモーゼスの死後、よけいに自信をなくし、13代目として団長の座をエルヴィンに渡しています。
もし、モーゼスが生きていれば、キースが団長の座を退くことはなかったかもしれませんが、彼の地位は調査兵団の中でも相当な立場であったと思います。
モーゼスとライナーが同じ姓の理由『進撃の巨人』
『進撃の巨人』の中でも謎の一つと言われるほど、すごく気になる点がモーゼスの姓であるブラウンです。
ブラウンと言えば…
屈強な体格と精神力を持つ、何より仲間から高い信頼を得る104期生のリーダー的存在でもある「ライナー・ブラウン」です。
モーゼス・ブラウンとライナー・ブラウンは同じブラウンを姓に持ちます。
偶然同じ苗字であることは考えにくいので、モーゼス・ブラウンとライナー・ブラウンは何かしらの関係があると考えるのが普通ですね。
(親戚か?もしかしたら家族か?血縁関係はありそう。)
『進撃の巨人』モーゼス・ブラウン生存説
ここから先のネタバレは、『進撃の巨人』のストーリーの根幹に触れます。すみません。
単行本10巻までの内容を知っていらっしゃることを前提でお話させていただきます。
先ほどの話を整理します。
- モーゼス・ブラウンとライナー・ブラウンは同じブラウンを姓に持つ。
- 偶然同じ苗字であることは考えにくいので、モーゼス・ブラウンとライナー・ブラウンは何かしらの関係があると考える。
ここから先はあくまで私個人の考察です。あんまり真剣に読まないでください。(笑)
まず、九つの巨人の力を継承できるのはエルディア人の血を引いている者のみなのではないかという仮説を持ちました。
ライナー・ブラウンは九つの巨人の力の1つである鎧の巨人の継承者でした。もしかしたら、エルディア人の血を引いている可能性があります。(しかし、ライナーがエルディアの血を引いているかどうかは今は不明。)
もしモーゼス・ブラウンとライナーブラウンに血縁関係があれば、ライナーはエルディア人の血を引いていることになります。
つまり、九つの巨人の力を継承できるのはエルディア人の血を引いている者のみであるという説です。
そしてもう一つ考えられるのが、モーゼスは巨人の力を持っているのではないか?という説です。これが、モーゼス・ブラウン生存説です。
実は漫画にもアニメにも、モーゼス・ブラウンのはっきりとした死の描写がありません。と思います!(もしあったら、優しく教えてください!(笑))
確かに右腕は回収されていましたが、もしモーゼスが巨人化の能力を持っていれば、腕を切り落としてもトカゲみたいにまた生えてくると思います。
このモーゼス・ブラウン生存説はあくまでも私個人の勝手な考察です。どうか、聞き流してください…。
(ちなみに公式では死亡という扱いらしいです。残念。)
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