『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を観てきたので、早速ふわっとしたあらすじと観てきた感想と考察をします。
ネタバレを伴うので、まだ『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をご視聴前の方はご注意ください。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開延期を乗り越えて
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(2007年公開)
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(2009年公開)
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年公開)
- 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』(2021年公開)
数々の公開延期を乗り越えて、3月8日に無事公開となりました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の状況、日本政府による緊急事態宣言の発出という事態を受け止め、2021年1月23日(土)に向けて進んでいました。
それに伴って、劇場オリジナルグッズ、グッズ付きコンボセット、劇場用パンフレットの販売も延期になっていました。
公開日が3月8日に決まった時は、ファンの歓喜の嵐となりました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は様々な事情が重なり、本作は2度にわたる公開日の延期が行われました。
最初に予定されていた公開日は2020年6月27日でした。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大や、これにともなう緊急事態宣言の発令により、1度目の公開延期が決定します。
その後、2020年10月16日より公開された『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の上映前に放映された予告映像にて、新たな公開日が2021年1月23日に決定したことが発表されます。
ところが2021年の年始以降、新型コロナウイルス感染症が再び感染規模を拡大したことによる2度目の緊急事態宣言を受け、再び『シン・エヴァ』は公開日未定になりました。これが2度目の公開延期となりました。
そして新たに発表された3度目の公開日が2021年3月8日でした。前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』からは8年経ちました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』上映時間
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』1時間38分
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』1時間52分
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』1時間35分
- 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』2時間35分
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の上映時間は2時間35分と歴代の中では一番長くなっています。
でも、個人的な体感としては早かったです。
念のため、上映を観る前にトイレに行っておくことをおすすめします。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』年齢制限
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』[G]
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』[G]
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』[G]
- 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』[G]
全ての作品が[G]となっているため、すべての年齢層が鑑賞可能です。
ちなみに余談ですが、アメリカではPG-13指定になっています。13歳未満の鑑賞は保護者の注意が必要となっています。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』主題歌
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』「Beautiful World」
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
- 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』「桜流し」
- 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』「One Last Kiss」
歴代の作品の主題歌は宇多田ヒカルさんが担当されています。
宇多田さん本人もエヴァのファンだそうで、2010年から活動を休止されていましたが、2012年に「桜流し」を発表されています。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』予告
特報1 公開日:2018年7月26日
特報2 公開日:2019年7月20日
特報3 公開日:2020年10月16日
本予告 公開日:2020年12月25日
TV SPOT 公開日:2021年1月22日
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』完結したのか?
ここからは『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のネタバレを含みます。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は完結しました。続編はあり得ないでしょう。
そのため、『エヴァンゲリオン新劇場版』シリーズは今後、続編が作られることはないでしょう。(ミサトさんの次回予告もありませんでした。)
では、全ての謎が解けたのか?
残念ながらそういうわけでもありません。上映時間も2時間35分とすべての謎を解決するとしても時間が少なすぎます。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』冒頭10分
冒頭10分はあらかじめ公開されていました。世界同時上映でした。
2019年夏、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』0706作戦が始動、2020年の公開に先立ち、映画本編冒頭10分40秒00コマが先行公開されました。
本編の冒頭10分との異なる部分は少々ありましたが、ストーリー自体はそのままでした。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』ストーリー
- 式波
- 初号機
- シンの意味
このあたりを振り返ります。(今後、追記するかも。)
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』式波
完結編でもやはり重要キャラクターとなったのが式波・アスカ・ラングレーでした。
見どころだったのが、アスカの乗る新2号機vs第13号機の戦闘シーン。
アスカは持参した「強制停止信号プラグ」を第13号機に突き刺そうとします。しかし、第13号機を恐れる新2号機自身のATフィールドに阻まれています。
アスカは任務を遂行するべく、新2号機の新たなコード333を使用します。さらに眼帯を外し、左眼に埋め込まれていた小型の封印柱を引き抜き、『破』作中で取り込まれてしまった際に残った「第9の使徒」の力を解放します。自らを使徒化することで、新2号機のATフィールドの中和を試みます。
機体の獣化とアスカの使徒化が重なり、新2号機は新たな姿へと変貌を遂げます。
アスカは再び強制停止信号プラグを第13号機に突き刺そうとしますが、その瞬間に第13号機が再び起動します。
エントリープラグ内のアスカの前に「シキナミシリーズ」のオリジナルが出現し、自らの「DSSチョーカー」が発動するも、アスカは第13号機に取り込まれてしまいます。
アヤナミと同様にシキナミにもシリーズが存在していました。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』初号機
シンジは自信がエヴァ初号機に搭乗し父ゲンドウを止めることを決意します。これまでの責任を自分の意志で負います。
シンジはマリが乗る改8号機に運ばれ、第13号機が潜むマイナス宇宙へと突入します。
シンジと初号機とのシンクロ率は「0」に限りなく近い数値、「∞(無限)」になっていました。
第13号機に取り込まれたゲンドウは純粋な魂へと化しながらもシンジとの記憶を持ち続け、シンジは第13号機の起動のためシンクロを担っていたアヤナミと対面します。そして「ロンギヌスの槍」から変化した「カシウスの槍」を持つ初号機、もうひとつのロンギヌスの槍を持つ第13号機による戦闘が始まります。
初号機はゲンドウがヴンダーから取り出し、シンジが初号機でゲンドウに挑みます。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』シンの意味
ここからは私が映画を観て思ったシンの意味です。
シンには新や神という意味が込められているのでしょう。
新たな「エヴァンゲリオン」という意味や神に近い存在である「エヴァンゲリオン」。
そして、シンにはsin(罪)という意味も含まれているのだと思います。
シンジの罪、ゲンドウの罪、ミサトの罪、いろんな人たちの罪の物語でもあったのだと思います。
これに関しては、一人一人の感じ方があると思います。それが庵野監督の狙いでもあるのでしょう。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』結末
シンジは初号機に乗る自らを、第13号機もろともヴィレの槍で突き刺そうとします。それはマイナス宇宙から脱出できなくなるというシンジの自己犠牲を意味していましたが、そこにユイが現れ、シンジの役目を引き受けます。
初号機に取り込まれていたユイが自身と第13号機とその中に取り込まれていたゲンドウを突き刺すと、これまで登場したすべてのエヴァが次々と槍に突き刺され、消滅していきます。エヴァ・インフィニティになっていたすべての生命が戻っていきます。
シンジは青い海の浜辺にいました。新世界の創造によりエヴァの存在する世界が虚構と化していく中、9、10、11、12号機を取り込んだ改8号機により、マイナス宇宙への再突入に成功したマリがシンジを迎えに来ます。
気が付くとシンジは、駅のホームにいました。新世界の創造によりエヴァの存在しない世界が創造されたことで、エヴァの呪縛がないシンジの肉体は14年経った大人の姿になっていました。
向かいのホームにはアヤナミとカヲルが一緒にいました。
そして、シンジの後ろからマリがやってきます。シンジはマリと一緒に平穏な世界へと飛び出していきます。
終わり方に関しては賛否両論あるようですね。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』感想
個人的には『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が完結作と言われても納得できませんでした。
でも、こればっかりはファンの間でもなってほしい結末はそれぞれ違うでしょうから、しかたのないことですが。
途中で赤木リツコの母親の赤木ナオコが出てきて、ネルフ側のヴンダーを動かしてるとか面白そうだなとか思ってたんですけど、なかったですね。(笑)
冬月先生が超優秀なだけでした。
しかし、伏線や謎の多いまま完結してしまったので、今後は破とQの間のシンジがいなかった時の話を映画で制作するんじゃないかな?と思います。やっぱりエヴァファンとしてはこの間の話も気になります。(多分、多くのファンがエヴァを求めていれば(興行収入がよければ)制作するんじゃないでしょうか?)
破とQの間が制作されるんじゃないかの理由としてデカいのは、消えた第11の使徒と7号機です。
破で第10の使徒を倒した後、Qでアスカは第12の使徒が生き残ってるって言ってるので、間の第11の使徒が登場していません。だから、第11の使徒は14年間の間に倒したのではと思います。(アスカとしては14年のうちに第12の使徒も倒しているつもりだったのでしょう。)
7号機の方は、破のラストでMark.06が登場し、Qで8号機がいきなり登場したので、エヴァは7号機だけがいません。第11の使徒と一緒に7号機の登場するでしょう。
そして、破とQの間を描くもう一つの理由としてデカいのが、ヴィレクルーの必要性です。(もし、ヴィレクルーファンでしたら、ここから先は読まないでください。)
個人的にこれで終わったらヴィレクルーが必要ないのでは?と感じました。旧エヴァにも名前は出ていた鈴原サクラは別として、Qから登場したメンバーである高雄コウジ、長良スミレ、多摩ヒデキ、北上ミドリの必要性がイマイチ感じられません。
Qから登場していたのに、なかなか感情移入できませんでした。これならモブでもいいから破から登場させるべきだと思いました。
加持さんと面識のある高雄コウジ、マリの援護で船を操っていた長良スミレ、家族を殺したシンジが大嫌いな北上ミドリは百歩譲って、多摩ヒデキの必要性がほんとに分からない。
『エヴァ』はそういうもんだ!と言われれば、納得するしかありませんが、正直、ヴィレ側に日向マコト、青葉シゲル、伊吹マヤがいるなら、ヴンダーを動かすためと言ってもこの4人いる?
破とQの間の作品がもし作られるとしたら、北上ミドリの家族はほぼ確実に描かれると思います。(多分、その時の北上ミドリはめちゃくちゃかわいく描かれると思います。)
今まで話したことも全て、「これで終わるのが『エヴァ』だ」と言われてしまえば、それで納得するしかないのですが。
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