「まるで将棋だな」とは、アニメ『異世界はスマートフォンとともに。』の第3話にて主人公が言い放ったこじつけセリフです。
相手の魔力を吸収することができる敵をあまりにも的確に表した表現です。(笑)
主人公である望月冬夜は、魔力を無限に吸収し、再生し、こちらの魔法が効かない敵に言い放ちました。
まるで将棋だなとは?名セリフ『異世界はスマートフォンとともに。』
「魔法を吸収し、非常に硬い強度……何か弱点はないのか」
「再生するんじゃどうしようもないわ」
「僕たちの魔力を奪って再生か……フッ……まるで将棋だな」
この見事な洞察が、敵の攻略法に気付くきっかけとなりました。
「そうか……『王』を取れば!」
そして魔法が効かない敵のコアを魔法で奪い、勝利しました。
この時の視聴者の脳内は大量の「は?」であふれかえりました。
「は?」
正直、この第3話をリアルタイムで見た時は「どこから将棋出てきた?」となりました。
ちょっと無理やり感があるというか…。
主人公は「将棋は王を取った方が勝ち」と言い放っていますが、それがどうしても腑に落ちないセリフです。言いたいことは分からなくもないし…。まあ、便宜上は正解なのですが…。
実際の対局では、王を取られて終わるのではなく、王の逃げ道がなくなったときに勝負が決まるからです。
この状態を将棋では「詰み」と言います。
つまり、将棋をあのシーンにどうしても取り入れたいのであれば、相手の逃げ道を全てふせいだうえでの攻撃が正解となります。
セリフ内に「詰み」という言葉を入れるとさらによかったでしょう。
また、「非常に硬い強度……僕たちの魔力を奪って再生か」と言っていますが、将棋における持ち駒は、必ずしも自軍の守りに使いません。
守りだけではなく攻撃にも使います。
ちなみに、軍を再生するというよりは軍を補強するといったイメージの方が近いです。
いろいろな要因が重なった結果、リアルタイムでこの第3話を観ていた視聴者の中には同じように「は?」となった人がいるようです。
一応、このセリフの前に将棋の話が少し出てきていて主人公がルールを説明するシーンがありますが、どうしても無理やり将棋を入れ込んだ感があります。
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